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リドルは惜しげも無く彼女に渡し、ドーラは箱を開けて一粒口に入れる。

「不味くは無いわ。男子はチョコくれないのよね」

「じゃあ何貰ってるの?」

「皆揃いも揃って薔薇よ。たまに縫いぐるみも渡されるけど。邪魔なだけよ」

「へぇ」

「そっちは?」

「流石に薔薇は無いかな。恒例の名無し手紙とお菓子くらいだよ。大量で困るけど」

「あの手紙は本当不気味よね」

「ドーラ…外に行かないかい?」


「…良いけど」

「寒いからやめておくわ」


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