お遊戯をしようか ―――友達、ねぇ。 命はただぼんやりと空を眺める。 隣でぎゃーぎゃー騒ぐ卍里たちをちらりと見て、また空に視線を戻す。 あんな楽しそうに小学生と遊びやがって、おまえはガキだなぁ。 友達になろうぜ、なんて。 転生前のおまえの大切な大切な幼馴染みを重体にしたあげく呪った相手って言ったら、 また「お友達になろう」なんて世迷言をほざくかな? まぁ馬鹿だから、話が分からなくて混乱するだろうけどね。 もうすこししたらわかるかな、お前は。 でもまぁ、お前はこれからも知る由もないのだろう。 ―――…ん? もうすこし?命は自分の口に手をあてる。 自分は今、何を考えていた? この世界は「余分」なのに。 「余分」のなかでこいつと生きていたいと、そう思ったのか。 …笑っちゃう話だ。 こらえきれなくなってくく、と笑いをこぼすと、 隣にいつの間にか座っていた卍里がどうした?なんて、 大きな目をまんまるくして首をかしげるもんだから。 顎を持ち上げて触れるだけの軽いキスをする。 途端に真っ赤にさせて、ほんと子供。 押し倒したらどんな反応するんだろう、楽しみだな。 ―――なぁ、卍里? おまえくらいはこんなくだらない余分な世界、 少しは楽しませてくれるかい? |