「ねえ」

「何ですかィ?」

「寒い」

「俺は寒くないでさァ。マフラーと手袋してますからね」

「私はしてないから寒いのー」

「そうかー」

「そうかー、って…仮にも彼女に向かって扱い酷くね?」

「俺の彼女ってどこにいるんですかィ?」

「おい」

「それにあんたが寒いのは自業自得でさァ。恨むならあんたの貧弱で脆弱で陳腐な脳みそを恨んでくだせぇ」

「ちょ…」

「ああ。俺優しいんでお願いします総悟様、って言ったら考えてやりまさぁ」

「………」

「嫌ですか?じゃあ"Please help me!God Sogo!!"でどうですかィ?」

「発音いいね」

「あれ?言わないんですか?」

「誰が言うか。…てか総悟」

「God Sogo」

「ごっどそーご」

「発音悪いですねィ」

「煩い。どうせ英語の成績は……じゃなくて総悟!」

「God Sogo」

「くどい」

「すいやせん。で。なんですか蛆虫野郎?」

「ふざけんなああああああああああ!!!!!!」

「許して下せぇ。つい本音が」

「…別れよっか」

「それもまた一興ですかねィ」

「じゃあ別れよちゃおっかー」

「そーしやすか?」

「うんー。じゃーばいばーい」

「どこ行くんで?」

「今日の予定がなくなっちゃったから、万事屋さんでも誘っておやつ食べに行く」

「万事屋の旦那と?」

「そーそー。総悟と別れちゃって超悲しいから万事屋さんに慰めてもらうよ。じゃーね」

「旦那に迷惑かけないよう精々頑張ってくだせー」

「はいはい」

「…名前」

「んー?」

「旦那の前で鼻水タらされても真選組の恥なんでこれ持ってきなせェ」

「余計なお世話ですー私実はマフラー持ってるから」

「はったりはやめた方がいいですぜ」

「はったりじゃない」

「いや、はったりですねィ」

「………もしもーし万事屋さん?名前です。これから会えますー?あ、気にしないでください、総悟とは別れたn…ぐえっ……ちょ、なにすんの?!てかまじ苦し………」

「旦那〜名前は具合悪いみたいなんでいけやせん」


ツーツーツー


「え?あれ?何?名前ちゃーん?!」






「そーご!あんたマジで何考えてんの?!死ぬかと思ったじゃん」

「え?名前が風邪ひいたら可哀想だと思ってマフラー貸してやっただけですぜィ」

「いやいやいや、マフラー貸してもらってないから。絞殺死体になりかけてたから!…あ。そういえば万屋さんと電話中だったんだ。かけなおさなきゃ。えと、けーたい、けーたi…ぐわっっ…ちょ…ぐるし…なにしてんのそ…ご……」











「他の男とデートなんてさせねェ」

















呼吸が苦しい
(ときめいたからではありません断じて否定します)
(絞められたマフラーが苦しい、ただそれだけです)




20100227 title:heaven's blue



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