03.

カランカラン


マスターが帰って来てから更に数時間後、今日は集会らしく幹部が続々と集まって来た。

正直マスターの手伝いじゃなかったら帰りたいんだけど。

「ちーす。ゲンちゃんと鮫ちゃん参上!!」

「なに馬鹿なことやってんだお前ら。」

「ちょっと待て、俺を巻き込むな俺を!!!」

なんか今まで以上に濃い連中がやって来たぞ。
因みにさっきまでの一番はモヒカンだ。

……一応仕事するか。マスターが横目で訴えてるし。

『いらっしゃいませー』

ピタ
今までふざけていた二人と一人が一瞬止まった。

「え誰??ちょ、っちょっと来い十三。」

「あー?なんだ?こちとら仕事中なんだが」

十三さんはあらかた予想していたのか至極めんどくさそうに返事した。
(まぁさっきから来る人来る人聞いてくるからな……)

「あの可愛らしいお嬢さんは誰だ!!」

「新しいバイトか?ってかお前以外のバイト見たこと無いんだけど!!!」

「マスターの知り合いらしい。よく手伝いに来てるそうだ」

「そ、そうなのか?!今まで一度も会ったこと無かったけどよ!!」

「俺もだ。十三は?!」

「数時間前に初めて会った……はず。」

「はずってなんだよっ!!」

……聞いてて面白いのだけど十三さんの顔面がヤバイことになっててほんとどうしよう。
あの冷静そうな人は奥の部屋に逃げちゃったし。


「あいつ加地屋中なんだと。だったら会話しねーまでも会ったことくらいあるかもしれねーと思ってよ」

どうやら二人共納得したようだ。

そうこうしてる間に続々とメンバーが集まってきた。


その度に私は笑顔で接客しているのだが、何なんだお前等。
どんだけ女慣れしてないの。

敵さんに女使われたら武装全滅するぞ??
あ、十三さん居るから大丈夫か。






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