02.
今日は平日。
だけれど学校なんぞ面倒なのでサボ…自主規制しました。
午前中から「ブライアン」でお手伝いしてます。
この店は昔兄さんがお世話になっていたので私もマスターと仲良しでよく遊びに来ている。
…で。マスターに頼まれたあられもない量の買い物袋を両手に提げて買い出しから帰って来たわけだ。
中坊で仮にも女の私にこの量頼むとかマスター絶対鬼畜だと思うのだけど。
あれか、“お前ならこれ位いけんだろ”的な。あれかふざけんな。
まぁそんな嫌がらせに屈するほど私か弱くないけどな。
ところで一つの買い残しもなく帰ったのにマスター何処行ったわけ??
居ないんだけど。
しかも店の扉開けたら少し?柄の悪そうなお兄様が箒とちりとり持って立っているし。なにこれカオス。
もしかしてマスターの茶目っ気どっきりなの?そうなの?
マジでビビったじゃねーかド畜生!!
『えーっと、マスターいますか?』
「マスターなら定期健診とかで俺と入れ違いで出ていったぞ。」
『……。マスターに買い出し頼まれてそれ買って来たんですけどどうすればいいですかね??』
「この量お前一人で持って来たんかι」
『ええ。今日からマスターのこと鬼畜って呼ぼうかと思う位には苛ついてます。』
「フッ。お前おもしれーな。名前なんてーんだ?」
『鈴木七緒です。お兄さんは?』
「村田十三だ。」
『もしかしなくても武装戦線の副ヘッドですよね?』
「…知ってんのか?」
見た目だけ真面目系で通っている私が武装を知っている事に目の前の十三さんは驚いているようだ。
まぁ見た目だけなんだけど。
『はい。うちの中学に十三さんに挑んで沈んだ馬鹿が居ますので』
「もしかして好誠のこと言ってんのか?」
『そうです。私加地屋中の3年でく・そ好誠の天敵です』
数時間後にマスターが帰ってくるまで十三さんとお話ししていたので彼とはすっかり仲良しになったよ。
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