23.


ガチャッ

『ちゃーす、本城さん達居ますかー?』

「Σ七緒?!!なんでこんなとこに居るんだよ!!」

屋上に着くと気の弱そうな少年と本城さんヒロミさんが居た。

『えー……気分?』

暇だったからとは言えない。

「自由だなぁオイ」

「んなことより今年高校入ったんだろ?お前何処入学したんだ?」

“てっきり鈴蘭来ると思ってたのに”とか言われた。
確かにちょっと魅力的な話だったけどね。


っていうか。
『あれ?杉原さんは?』

「あー?煙草じゃね?無いって言ってたし。」

『なーる』

「で?」

結局その話に戻るんですね。
ヒロミさんが悪いんだから、私知らないんだから。


『鳳仙です』

全「「「………は?」」」

これにはさっきまで空気やってた少年も吃驚していた。

『だーかーらー鳳仙学園スキンヘッド私立高校です』

「いや、ちげーだろ」

あれ??うちの学校なんて名前だっけ???

『あ、復活した』

「フッ、お前はなんかやるだろーと思ってたがまさか鳳仙入るとはな。ヤス!!あいつら呼んで来てくれ!!」

「あ、はい」

気の弱そうな少年はヤスと言うらしい。

『ヒロミさん後輩いびっちゃだめじゃーん。むしろ後輩が先輩いびるくらいじゃないと。私と本城さんのように』

「おい」

『きゃーー』

「棒読み止めろ」

冗談だっつの。
そんな睨まなくたっていいじゃんね。





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