17.
生足、魅惑の人☆面☆魚☆↑↑↑↑
気分がいいので陽気に歌なんて歌ってますけど理由聞いてくれる??
聞きたい?えへへ。
ごめんなさい、聞いてください。
今日は将五と拓海に会えるんです。
天使、万歳!!!!!!
待ってて愛しい少年達よ。
というわけで村田さん宅へやって参りました。
私はこの時を待っていたのだよ。
ピーンポーン
「はい。あ、七緒さんお久しぶりです」
うおぉぉう。
やべーよ超可愛い超絶可愛い私の天使っ!!
『将五―!!会いたかった―!!もーめちゃくちゃ可愛いっ!!!』
思わず抱きついちゃったじゃん。
あれだね、セクハラする人の気持ちちょっとわかっちゃったよ。
思わずってこういうことなのね、納得。
「な、七緒さん////ちょっ、離れて下さいって!!」
や―照れてる照れてる。
初な。
『すまんすまん、あまりに将五が可愛かったもので』
後悔も反省もしてない。
「///……入ってください」
『はーい。お邪魔します』
拓海にも同じことしそうな予感。
やべーな、我慢できっかな?
ま、いーか拓海だし。全力で受け止めてくれるだろう。
「七緒さんお久しぶりです」
リビングに入ると拓海が某アニメのキラッ☆バリの威力の笑顔で挨拶してくれた。
なんなの??宇宙アイドルにでもなるつもりなの???
安心しろよ、既に私のアイドルだからお前。
『拓海―!!久しぶり!相変わらず二人は可愛いね』
うちの糞ハゲ共とは大違い。と、付け加えてやると二人共苦笑いで。
いや、あんなのと比べる私が間違ってんのか?
そうか、そうだ。……うん、やっぱそうだ。
「ところで七緒さん。今日学校あったんスか?」
『へ?あの不良がタップダンス踊ってるような学校に土曜授業あると思う?』
「いや、制服着てるからてっきり…」
『ああ、そゆこと』
つか将五が“タップダンス踊ってんスか?”って真顔で聞いてきたんだけど。
拓海が笑いながら“違うよ、例えだって”って言ってるし。
これ以上私を萌え殺しにさせないでよ将五。
『鳳仙の制服見せてあげよーと思ってさ。どう?似合ってる?』
その場に起立して一回り。からのハルヒポーズを決めてみた。
「ははっ。めちゃ似合ってますよ。な、将五」
「…ああ。すっごく可愛いです」
私を殺す気なんですねわかります。
そしてテイクアウトOK?
でもなーテイクアウトすんのにラスボスがなー。
十三さんがなー。
勝てねーわ、私。
『私からすればあんた達のが可愛いよ。そういえば加地屋中は楽しいかい?』
これ以上いじると流石に私の良心が…というか嫌われてしまうので話題変更。
大人しく着席。
「七緒さんが居た時のが楽しかったっス」
「あーあの職員VS七緒さんの鬼ごっことか好誠さんとの口喧嘩とかもう一度見たいですね」
『おーい拓海。それあたしの黒歴史だから、暗黒時代だから』
「え?加地屋中で語り継がれてますよ?」
『語り継がないで。え、誰が?』
「山野辺先生。(七緒の中3時の担任」
『やーまーのーべー!!あいつ殺す!!あいつの彼女にあたしと山野辺のツーショット送ってやる!!』
はっは、そして別れるがいいさ。
「ってことはうち遊びに来てくれるんスか?」
そんな嬉しそうな顔すんなっての。
『うん、行くよ』
しっかりお礼参りさせていただきます。
こんな感じにぐだぐだ会話をしているとリビングの扉が開いた。
誰か帰ってきたようだ。
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