12.
只今“月本不動産”ってお宅の前に居ます。
即ち光信の家です。
どうせやんないだろーけど溜まりに溜まったプリント君達持って来てやった。
感謝しろよ光信。
ピーンポーン
インターフォンの音が木霊してるだけでいつまでたっても人の来る気配がない。
あれ居ないの?それとも居留守??居留守なのか???
光信の事だからどうせ居留守だろ。
よーしピンポン連打してやろう。
私の高速連打舐めんn…「お前何してんの?」
リーゼント…?????
『どちらさまで??』
「あ゛あ゛?テメェこそ誰だよ」
そうだねごめんね。
先に名乗れって話だよな。
『隣の席の七緒です』
“光信にプリント持って来たんだけど”と、言えばすんなり家に上げてくれた。
月本家のセキュリティちょろいな。
因みに彼は光信の弟で光義と言うらしい。こっちも光…
「七緒………さん。信兄ィに用あんだろ?部屋に籠ってから」
七緒………さんだって、 七緒…さんだって!!!
予想外のとこで萌えキタ!!!!!!!!!!!
何この子超可愛い。
『うん、部屋連れてってもらっても良い?』
「…わかった」
ぐっ…可愛い
ヤベー可愛いぞ、見た目厳ついけどな。
「信兄ィ、あれからキングジョーに襲われる夢見て魘されてて、キャラおかしーかもしんねぇ。気ィつけなよ」
扉の前まで来ると忠告までしてくれる始末である。
光義君超良い子。
萌えだよ
うはうはだよ!!!
それだけ言うと自分の部屋に戻っていった。
『光義君ありがとうね』
聞こえたかどうかは分からないけど。
さてひと仕事してきますかね。
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