63.
「あら真さん、久しぶりね」
「お久しぶりです優奈さん」ニコリ
『こんにちは優奈さん』
「涼風ちゃんも久しぶり、元気にしてた??」
『はい、お陰さまで元気でした!!あとこれ、お土産です』
合宿場へ霧崎ズは置いてきて私と真君で本家へ挨拶に来ました。
優奈さんは本家の方で比較的ましな部類に入る人だ。
比較的だけど。
「それでこっちにはどの位居られるの??」
「合宿なので一週間程度ですかね」
「あら、結構すぐ帰っちゃうのね。寂しいわ。お婆様や伯父様も真さんに会うのを楽しみにしていましたのに」
「それはすみませんでした。でも僕は主将で監督。立場上、団体行動をこれ以上外れるわけにはいかないので……本当にすみません」
「相変わらず責任感が強いのね。真之さんにそういう所そっくりだわ」
「ありがとうございます」
真之さんとは花宮パパのことである。
「ところで涼風ちゃん。学校生活には慣れた??」
『はい!!真君が居るので心強いですし。バイトも優しい方ばかりで楽しくやらせてもらってます!!!』
「それはよかったわ。涼風ちゃんの事を姉さんから聞いた時には私が養子としてとる事も考えた位なのよ」
『そ、そうなんですか!!そんなに思っていてくれたなんて嬉しいです』
あっっっぶねぇぇえええええ!!!!!!
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