56.
結局レギュラー全員残って練習することになったのだった。
「涼風……」
『んーーちょっと腕が伸び過ぎかなぁ……。腰はそのままで良いと思うよ。てかその腕、軽く痙攣起こしてんじゃない!!!こっち来なさい!!!』
「別にこのくらい平気なのだよ」
『平気じゃねぇから言ってんの!!!試合ならともかく自主練習で無茶する馬鹿が何処に居る!!!』
なんか真太郎が大きな子供みたいで疲れるんだが……。
大きな子供ポジションはもう埋まってますけど。
「涼風ちゃんも大変だな……」
『いえ、宮地さん達は毎日でしょう。お気持ちお察ししますわ』
「わかってくれるか……」
『ええ』
「ちょっと待て涼風どういう事なのだよ?!」
『そのままの意味なのだよ真太郎』
少しは大人しくするか我が儘言わなくなるかしなさいよ。
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