54.
『はいそこ真太郎――腕が少し低い。後腰はもっと低くした方が良いよー。宮地さん肩が右に下がってますよ。大坪さんは―――――』
「ねぇ涼風ちゃん何者?!!的確過ぎて怖いんだけど」
「あいつは天才だからな、努力も才能も」
『ほら高尾、私語慎めードリブル遅いぞ馬鹿』
「なんか俺にだけ辛辣っ!!!」
「お前の事気にいったんだろ。よかったな高尾」
「複雑なんですけどっ!!!」
聞こえたけど聞こえなかった事にしようかしらね。
だって気にいった人ほど苛めたいじゃない。
高尾に関しては原先輩のスタンドを見ている様でむかつ………いやなんでもないよ。
決して苛ついたからとかじゃないよ、多分。
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