46.


「お、黄瀬じゃないか。今日バイトじゃなかったか??どうしたんだ???」

そんな空気をブチ壊してくれたのは信介君である。
どうやら丁度休憩中だったらしい。

流石信介君っ!!!
俺達の出来ない事を平然とやってのける!!!

『信介君っ!!!今日お弁当忘れてったでしょ。だから届けに来たんですよー!!』

「あー忘れたのこっちの方来てから気付いたからコンビニでパン一個買って来たんだよ、でも助かったわ」

『一個?!!ダイエット中のJKですか?!!足りるわけないでしょ!!!』

いつもはしっかりしてる癖にこういうとこ抜けてるんですよね信介君。


「ははっ、まあありがとな」

頭を撫でられました。
バスケやってるだけあって手が大きいようです。
真君がやってくれるのとは違った気持ちよさがある。

『えへへー』

「ちょっと待て木村、マジで待って木村。いつからお前リア充になったわけ??しかも学校でいちゃつくとかなんなのリア充!!」

「違う。なんか盛大な誤解してるぞ宮地。つーかとりあえず緑間のラッキーアイテム振り被るのはやめて」

よくわからないがめちゃくちゃ怖い蛙の置物(多分陶器)を振り被ってる素敵な笑顔のお兄さんは誰ですか。






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