44.
「涼風ちゃん、このスイカそっち置いてくれるーー??」
『はーい』
案の定今日も今日とて晴れました。
夏は暑いです。
八百屋って外みたいなものだから扇風機位しか付いてないし。
あつーいよーーー。
「あ、やだどうしよう」
『?どうしました由美子さん』
珍しくあの能天気由美子さんが焦ったような声を出しているのだ。
それは心配になる。
熱中症だったら困るs……「信介にお弁当持たせるの忘れちゃった。ま、いいか」
由美子さん、由美子さんェ………。
『全然良くないですよ!!!休日は学校の売店やってないしきっと信介君困ってますよ!!!』
「そうよねぇ……何よりせっかく作ったお弁当が無駄になるわ」
そこじゃねぇよ由美子さん。
信介君が不憫になってきた。
いやいつもの事だけど。
「よかったら涼風ちゃん信介の所へ持って行ってくれないかしら??それもバイトってことで」
『いいですよ』
っていうかこれで断ったら信介君が可哀想だ。
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