40.


「ったく黄瀬の奴。あいつ何処行きやがったんだ???朝起きたらいねぇし」

本来7時に起きればいいのだが、昨日は自分が朝練から帰ってきた時にまだ寝ていた黄瀬に苛ついて“明日から一緒に走りに行くぞ”と、サソリ固めを決めながら約束したと言うのに。

布団も冷たかったし、結構前から居なかったようだ。

まじあいつどこ行ったんだよ。

朝風呂とか言ったらシバく。

――――


仕方ないので一人で走りに行こうとロビーの前を通ると人影があった。


見慣れた金髪と昨日出会った小柄な金髪が向かい合った椅子に座って寝ていた。

………なんか二人共すっきりしたような顔して寝てやがる。


まぁ………よかった、のか??

仕方ねぇからこのままほっとくか。






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