36.
所々拙かったが涼太の言いたいことは十分理解した。
やっぱり私に対して憎悪しかなかったんだね。
知ってたけど本人に正直に言われるとなんかくるものがあるね。
まだ泣いちゃだめだ。
まだ。
これから自分の事を話さなければいけないのに。
「こんなもんっス」
『ありがとう。涼太の思ってる事理解したよ。真君から大抵の事は聞いてると思うからそれ以外の所を話すね――』
さぁ鍵を掛けていた昔話を引っ張り出すとしようか。
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