34.


場所を変えて自販機のある所謂ロビーで飲み物を飲みながら向かい合って座っている。

……なんで私冷たいなんて買ってしまったのだろうか。
寒いのだけど。

今って冬だっけ??7月??嘘だね、真冬の寒さだよ。
背筋がゾクゾクしているもの。

『話、途中でぶった切ってごめんね。でもあそこで大声で会話してても迷惑だったから……』

「大丈夫、頭冷えたっス」

『そっか……』


何度も言うけどやっぱり寒くない??
ここの空気だけ冷えてるよ。

「さっきの話の続きっスけど、俺は涼風と普通の双子になりたいっス。遅いかもしれないし“何言ってんの?”って感じかもしれないけど。それでも戻れるなら……」

『……提案なんだけど。この際だからお互いに思っている事、思っていた事正直に話しちゃおうよ。私もそうだけど涼太にだって心に秘めてた事あるでしょ??言いたくない事は言わなくて良い。でも言っておきたい事があるならなんでも言って?そうしたら整理もつくと思うし』

「賛成っス」

『じゃあどっちからいく?』

「涼風の話聞いた後だともっとちっぽけな話になりそうだし、先に言っても良いっスか?」

『そんなこと無いと思うけどね、いいよ』






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