27.


『取り乱してしまって申し訳ない。海常の皆さんはわけがわからないと思いますがすみません。私面倒なので気になる方は真君から聞いて下さい』


「おい………………おい」

真君の胸の中で少しばかり泣かせてもらって落ち着きました涼風です。

こうなる予定はなかった。
どうしてこうなったし。


『ああそうだ、涼太。意気消沈してる所申し訳ないけどあんたに謝られる筋合いはないから謝ったら殺す』

「何でっスか?!!!俺も知らなかったとはいえっ!!!」

『いいんだよ。謝ったって行為で罪悪感の呪縛から解かれると思ったら大間違いだからね。だから謝ってもらいたくない。知らないわけないんだよね、自宅に飾ってある写真見たらすぐにわかるし。っていうかそれで真太郎と征十郎が私の友達になってくれたんだもの』

祥吾繋がりなのは間違いないが、ぶりっこで通っていた私の中身に気付いたきっかけは自宅に遊びに来た時だったらしい。
私の一人で映っている写真と私と両親だけの写真は一枚も飾ってないからね。


『そういうわけだからまぁ両親と仲良くね、涼太』


「ってえ、俺もwwww」

とっても面倒になってしまったので原先輩を引っ張って退散した。

歪みない原先輩大好きだよ。







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