24.
『来た人から食べちゃってくださいね。おかわりもありますのでご自由に―』
とは言ったものの涼太が私の料理に手を付ける気配はない。
主は私だけど森山さんだって頑張ったのに。
残念なイケメンの本気を無駄にする気か。
ちょっと何か言ってやろうと思って涼太の席まで行こうと席を立ったら
ガシャンッ
「こんなもん食べられるわけないじゃないっスか!!!!!」
涼太の馬鹿がカレーの入った容器ぶん投げました、ざけんな。
「おい黄瀬っ!!!!」
「なんすか?先輩達も涼風に色目でも使われたんスか?!!!」
ねぇ、だから私のイメージ。イメージ悪過ぎワロタwwww
今なら原先輩になれる気がする、なりたくないけど。
「強いて言うなら暴言吐かれたが」
「ちょっと森山は黙っとけ」
早川さんと小堀先輩が困り顔で仲裁に入ろうか迷っているけど、迷っているようだけどちらちら私の方を見るのはやめなさい。
『真君……これ行くべき??行きたくないのだけど』
「……はぁ。付いてってやるから行ってこい」
うわぁん、真君ったら鬼畜ね。
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