15.

「夏休みだーー」

面倒なテスト期間も無事に終了し、夏休み突入である。

勿論問題なく終わりましたとも。
ライバルが居ないのでテストの張り合いがなくてつまらなかったわ。


「なんだよ花宮怖えぇな。どうしたんだよお前猫被りに加えて新しいキャラでも確立したのか?!!」

「失礼だぞ山崎。花宮だってDKなんだ夏休みにはっちゃけたい年頃かもしれないだろ」

「ちょっwwwww古橋がDKとかwwwwwww衝撃強過ぎてwwwwwww腹痛いwww」

「フガー」

『原先輩読みづらいので草生やすのやめてくれません??鬱陶しい暑苦しい』

「涼風ちゃん辛辣っ!!!!」

「つーかお前等全員色々失礼だからな、まぁいいけど」

「花宮が……………怒ってないだ、と?!!!!」

「やべぇよ雨降る、余計むしむしすんぞ」

「それが狙いだったのか貴様っ!!!!!」

『先輩達もテンション高いですねーー夏休みなんてあってないようなもんなのに』

ほんと、夏休みなんて課題部活部活部活部活お盆合宿合宿合宿課題課題課題のオンパレードでこれからその地獄が始まるんですよ??わかっているのですか先輩ら。

「んじゃあ仕切り直すぞ。夏休みだ―合宿すんぞ」

「「「「はぁああ?!!!!」」」」

あまりの衝撃に瀬戸先輩まで起きてしまったようだ。
というか聞いていたのね先輩。

「そんな京都へいくぞ的なノリで言われても困んだけど」

「いや実際京都だし」

「いやいやいやいやえちょっと待って付いてけてない」

私にもちょっと理解出来なかったので真君ほんと説明お願いします。

『真君』

「…っわかったよ。夏休みの前半と後半に2回合宿を開催する。前半は山だ。そんで後半は京都で合宿だ、以上」

「なるほどわからん」

「説明省き過ぎて行くとこしかわからなかったわ!!!!!」

「花宮……山は良いとして何で京都なんだ??」

「……本家に帰省することになった」

『わーあの大きなとこかー。お土産買っていかないと』

本家の方にも何度かお世話になっているのであちらの方達とも知り合いだったりする。
そして誰も“お前の都合かよ!!!”とは突っ込まなかった。

「……はぁ。っつーわけで合宿すっから前半と後半は予定入れるなよ」


合宿楽しみだなー。
とりあえず忙しくなる前に課題を終わらせようと思います。





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