14.
「だぁああああああああああ」
『若松さんお疲れさま―』
勉強会を開始してから約3時間。休憩なしに勉強したおかげで若松さんはバテバテである。
その代わり数学と物理がちょっと出来るようになったらしい。
よかったね若松さん。
「わしの勉強捗らんかった……」
『なんでそんなしょんぼりしてるんですか。夜はまだこれからですよーまだまだ時間ありますし。サトリだしなんとかなりますって』
対価は大きかったようである。
相当な落ち込みようだが今吉さんならまぁ大丈夫だろう。
「サトリ関係ないと思うんやけど?!!」
「サトリって勉強でも使えるのか??」
「諏佐は黙っといてや」
「???おう」
諏佐さんって時々盛大なボケかますよね。
流石に私でも反応できなかったし。
『最悪テスト当日に頭の良い人の心読んで答えパクれば良いじゃないですかー。何の為のサトリなんです??』
「少なくともそういう事に使うサトリじゃないことは確かだ」
珍しく若松さんに正論を言われてしまったよ。
「っていうか……明日物理と数学なので答えだけわかっても意味ないと思います……すみませんっ!!!」
「「「「「あ」」」」」
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