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『ってわけでさーマジウケんだけど!!』

「ハハッ!!そうだろww別にあんな女共好きでもなんでもねぇけどちょっと頼んだら直ぐ股開きやがてさぁ……やっべぇ思い出しただけでも吹く」

その後、あの男達の手によって制裁は受けたらしく青峰君、涼太とは別れたようだ。
二人は何故別れを告げられたのかわかっていないようだったし結局理由は言わなかったようである(というか理由を告げる前に二人して転校してしまったのだ)。


後日二人して謝りに来たあの男達は本当に騙されていたようで別に悪い奴ではなかった。


そして現在、春先に転校してしまった灰崎君こと祥吾とお話し中である。

祥吾とは一年の頃からの付き合いで、出会いは当時の剣道部副部長が祥吾の姉だった為ちょくちょく練習に顔を出していたからだ。

正直に言うと真太郎や征十郎より付き合いは長い(祥吾繋がりで二人と仲良くなったと言っても過言ではない位)。


性格、というか性癖に難有りなあいつは2年の丁度涼太にレギュラーの座を奪われた辺りから標的を涼太に絞っていたが(それまでは色んな彼氏持ちの女に手を出していた)、私が苛められている事を知ると青峰君の彼女にも手を出すようになった。

根は悪い奴ではないのだ、只性癖があれなだけで。


だから私と祥吾の関係と言えば只の仲の良い男友達である。

「にしても八つ当たりとか大丈夫か?青峰とか涼太君とかよぉ物理的攻撃受けたらお前確実に死ぬだろ」

『ちょっと怖い事言わないでよ。まぁとりあえず元剣道部なめんなってことで』

そうなのだ。彼女と別れてからあの二人の機嫌がすこぶる悪い。


何がどうとかではないのだが、突然机を蹴ったり怒鳴ったり。
傍から見たら只のキチガイか酔っぱらいである。


被害を受けているのは私だけではなく男子生徒にもしばしば。
祥吾よりも素行悪いんじゃないだろうか??


部活引退しても相変わらずバスケ部はキセキの世代が占領しているし(相変わらずの赤司政権である)もうOBで進路が決まっているからと言って問題起こしていいわけがない。

私は痛くも痒くもないがそろそろ征十郎にどうにかしてもらおうかしら。
大半は受験真っ只中なわけだし。

『ちょっと征十郎に相談してみるわ』

「おい、相談って言うかそれただの死亡フラグ」

『そう??だったら死んどけって感じだけど』

「涼風鬼畜wwww言うようになったなお前」

『伊達にあいつ等の嫌がらせに耐えてきたわけじゃねぇってばよ』

「ま、お疲れ様」

『さんきゅー祥吾』






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