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楽しい時間はあっという間に過ぎるもので後夜祭の時間である。 そして絶賛問い詰められ中という。
あれ??後夜祭ってなんだっけ???
「ねー涼風ちんてそのぶりっこ作ってんだよねーー??」
後夜祭の告白ってそっちの告白なわけですか、[私の秘密暴露大会]的な。
っていうか何故ばれたし。 私の記憶だと紫原君とは一度も話したこと無いはずなのだが。
『えー??なんのことぉ???涼風何言われてるかよくわかんないなぁ』
これで大人しく帰ってくれれば万々歳なのだが。
「誤魔化してんじゃねーし、捻り潰すよ」
ご立腹である、ヤバイ怒らせた。
「その位にしといてやりなよ涼風」
ここで征十郎登場とかマジ赤司様。
いやね、ずっと私の隣に真太郎と一緒に無言で居たんだけどね。(因みにここは屋上である)
『えーわかったよ。ところで紫原君や、どこら辺から気付いてたの??』
面倒になったのでもういいや、と素で話すことにした。所詮は面倒臭がりである。
まぁ実際紫原君に何かされたわけでもないし。というか彼は私の名前を知っていたのね、そのレベル。
「クラス変わって赤ちんとかと一緒に居るの見て何となく違うなーって。んで赤ちんに聞いたら“そうだ”って言うからーー」
つまり征十郎は仲裁に入ったわけではないのか。 ってお前原因かよ。
『わかったありがとう。それでどういうつもりなんだい征十郎』
「別にどうこうするつもりはないさ。ただ敦は他の連中のように下らん事に手を貸す奴ではないからね。涼風の良き理解者が一人でも多く増えてくれれば良いと思っただけの事だよ」
なんかはぐらされた気分だけど……友人が増えるのは良い事だと思うしね。 私としても嬉しいし。
それじゃあ
『紫原君、私とお友達になってくれる??』
「やだ」
ずるっ
この場で音が聞こえるならきっとこれ以上に適任な音はないだろう。
「おい紫原。そこは空気を読むところだろう。それともわざとか?!!わざとなのか?!!」
予想外過ぎて真太郎が壊れてしまったじゃないか。私も内心わけがわからないのだけど。
「落ち着け真太郎。敦、どういうことだ」
「えーだって俺だけ苗字呼びとかやだし」
え、何この大きな子供。ちょっとキュンときた。
『わかった、じゃあ敦。私と友達になってくれる??』
「いいよー、よろしくね涼風ちん」
3年冬直前に友達が出来ました。
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