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その後は昨日気になっていた腐海への入り口付近で昨日と同じセリフを吐いたところ“別にええよ??”と、予想外の返事をいただき私自身動揺しながら恐る恐る入ってみた。


今考えれば何故あの時“入りませんか?”なんて言ってしまったのだろうか。馬鹿なんじゃないか自分。

今吉先輩も“なんで承諾してまったんやわし……”なんて本当に情けない声で呟いていたし。
思い出しただけでも恐ろしい。

あれが腐女子の、いや。腐海の妖精の気迫か。
咲子や夏生が可愛く見えてくるレベルのあいつ等とは違う意味で(あいつ等に恐怖を抱いたことはない)恐怖した。

まぁ最終的に行きついた感想は“美人なのになんか勿体ないな”だったのだが。







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