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『真君お待たせぇ』
「別に」
「涼風ちゃん、このショートケーキマジ美味かったんだけど何処のやつ??」
『駅前のぉ最近出来たケーキ屋さんですよぉ。よかったら今度一緒に行きましょうかぁ』
「そうだね是非行こうか」
無事シフト交代を終え真君達と合流した。 交代といってもクラスの宣伝のためにメイド服のままだが。
にしても本当に甘党だな原先輩。
教室を出て何処に行くでもなく廊下をうろうろしている私達。 その間もメイド服の女とイケメンのおかげで目立ちまくりである。
『っていうか古橋先輩達つまらないですか??瀬戸先輩なんて寝たまま歩いてるし』
これだけ騒がしかったらぶりっこやめても問題はないと判断したため現在は素である。
「いや……俺の中学の文化祭ってこんなに賑わっていたかと思って驚いているだけだ。十分楽しんでいるよ」
「ほんとなんなのこの学校。盛り上がるのレベルが俺のと違う」
そりゃあそうだろうな。 真君が中学生の時に文化祭へ行きたいと言ったら“うちの学校外部立ち入り禁止だぞ??ってか何処もそうじゃねぇの??”って聞かれたし。
『まぁ楽しんでるなら良いです。にしても瀬戸先輩転ばないですか?迷子にならないでついてきているし寝ているしで違う意味でも目立ってるんですけど』
瀬戸先輩が迷子にならないか私は心配です。
「願ったり叶ったりじゃねぇか」
『違う、断じて違うぞ真君』
別に悪目立ちがしたいわけではないんだ、目立ちたいわけでもないけど。
フガッ 「お、あれ??涼風と合流したの??」
え、今気付いたの??? 瀬戸先輩おはようございまっす。
『先輩迷子にならないでくださいね、なっても捜してあげませんからね』
「あ??ああ」
意味わからんって顔していたけれど解る人がわかればいいのだよ。
真君達は口押えて笑ってるし。(平気な顔しているのって古橋先輩だけじゃまいか)
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