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「ところでさっきから気になっていたのだが、厚化粧ぶりっこて誰の事だ??」
原、古橋、山崎に“お前が聞くの?!!!”って顔されたんだが。
え、だってお前等気になってたんだろ????
俺も気になるし。(あと古橋の驚いた顔初めて見たかも)
『あーー厚化粧ぶりっこって私の事ですよ、瀬戸先輩』
「……あーーー説明してなかったか」
みんな地雷だと思って触れなかったようだがさっきの話聞いてる限り行けると思って物は試しと尋ねてみたが案の定大丈夫だったし。
その後は涼風の生い立ち??から現在までを花宮が話してくれた。
涼風本人は別に何とも思っていないようだが聞いた俺とその他はなんとも居心地の悪い気分になってしまった。
つかなんで普通にしていられるんだよ、お前。
『そういうわけでよく真君の家にお世話になってるんですよーー。花宮ママホント美人だし。』
「美人かぁ???」
『ざけんなうちのくそばばぁと比べたら心も顔もすべて綺麗じゃないか』
まぁこれで合点がいったわ。 どうして花宮が女連れてきたのかとか珍しく素で話しているのかとか。
俺等なんかとは比べ物にならない位の信頼関係がこの二人にはあるんだということも大変よく理解出来た。
……今度涼風の好きなお菓子でも買って来てやろうかな。
少し…ほんの少しばかり涼風と花宮の関係が羨ましく思えた。
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