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『それで真君。これは何かな??』
「何かなじゃねぇよ、他校の情報とうちの部員の資料」
食後に真君の部屋へ行くと大量の紙束を渡された。
『いやね、確かに資料とは言ったけどこの量おかしくない??!!!!』
「おかしくねぇよ、寧ろ少ねぇ位だ。」
『ごめん私には真君の普通わからない』
だって大量の紙束ってあれだよ、私の足元から膝まであるんだよ。
これ少ないとか舐めてるよ、私の記憶力なめんな。すぐ終わらせてやる。
『ちょっと机借りるね―』
「ああ俺、先に風呂入ってくるから」
『おっけーまかせろ』
ぱたりと扉が閉まって静寂である。
さてと、真君が帰ってくる前にインプットしますか。
「涼風――上がったぞっておい何してんだ」
『あ―おかえり真君、いやぁ暇だったからさっき借りた資料で部員の個別ドリンクの材料考えてた』
真君が帰って来て見た光景はおそらく私の横にある夥しい量の無駄紙を驚異的な速さで消費する私の姿だろう。(この無駄紙は花宮ママから貰って来た)
「相変わらずだな、それならもっと渡しておけばよかったか。」
そう、相変わらず私の記憶力は衰えていないようだ。
『それは勘弁、私もお風呂入ってくるねーー。その間に私の考えた練習メニュー見ておいてよ』
「わかった」
真君の言葉を後ろ手に聞いて部屋を後にした。
あ、練習メニュー2、30枚書いたのだった。お風呂上がるまでに真君読み終わるだろうか………。
お風呂上がりになんだか申し訳ないことしてしまったかな。
まぁ反省はしてないけど。
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