06. [ 9/49 ]
真君とは花宮真君のことである。 年は一つ上で霧崎第一に通ってて無冠の五将とか悪童とか呼ばれている。
出会いは割愛させてもらうけれど花宮家は私の家族事情を理解してくれて、その上で泊めてくれている。 真太郎や征十郎と会う前からだから一番付き合いが長いのは彼だと思う。
真君には感謝しきれないしこれからも真君離れ出来ないんだろうな、とは思っている。
口と性格がちょっと悪いけど本当は優しいんです、信じて。
そんなこと考えているうちに霧崎第一前へと到着しました。 (勿論化粧は落としましたよ)
校門に迎え寄越すって言っていたけれど……え、どれ????
とりあえず校門前で大人しく待っている事にした。
「お前が黄瀬涼風か?」
『あ、はい。そうですけど……貴方は??』
「俺は古橋康次郎だ。花宮が待っているからな、早く行くぞ。」
『了解です』
うーーん。古橋さんの第一印象が死んだ目の某銀髪を連想させたのだけど。
真君に頼み事される位なんだから信頼されているんだろう。
さっきはその場のノリよろしくOKしてしまったけれど中坊の私なんかと皆さん仲良くしてくれるのだろうか。
今更心配になってきたよ……。
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