「えー来週から二泊三日の校外学習に出かける。目的はクラス内外の交流を兼ねてるからなるべくたくさんの奴と話すように」
え、なにそれ私超行きたくないんだけど。
「清子!!!!楽しみだねっ!!!!」
『そうね……』
こいつが今日テンション高い理由分かった気がする。
「それじゃあ班決めするから男子二人、女子二人の計四人で一班構成するようにしてください」
委員長っぽい人が仕切っているけど話を聞いていた奴が何人いただろうか。
キャッキャキャッキャとお前等は猿か!!とでも言いたくなるような煩さ。
女の黄色い声って馴れているつもりだったがそんなことなかったわ。
頭痛い…………。
「清子!!!うちと清子は一緒だよね!!!」
『やだ』
だってこいつ煩いし煩いもん。
「え?!」
『……冗談だよあほ』
分かったよ同じ班になればいいんだろ?!!
そんな泣きそうな顔すんなし。
「清子〜〜!!!!もう大好きっ!!!なんかさっきの会話カレカノみたいだったねっ!!!ねぇ!!!!」
お前は相変わらずウザいね、訂正しなきゃよかったわ。
「宮地、少しいいか??」
『柳???どうしたの』
「清子の時間は少しもあげないけど!!!私のものだけど!!!」
『梓煩い、ちょっと黙ってて』
あとお前のもんでもねぇよ。
「うぁい」
『ごめん、それより何?』
「一緒の班にならないか、と言いに来たんだが……森山の反応的に迷惑だったか?」
『いや、この子誰にでもこんな感じだから気にしないで。私らでいいなら全然構わないよ』
というか私らで本当に良いのだろうか。
さっきの女子の黄色い声ってこの二人に対してのものだったみたいだし。
「そうか、ならよろしくな」
「よろしくお願いしますお二人共」
『よろしく』
「むぅ……よろしく」
とりあえず結構簡単に班決まったわ。
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