今日から森山梓は晴れて高校生だ。

仲の良い友人は家から近いから海常にするとか黄瀬君が入るから海常行くとか言ってて恐らく立海に進学した友人は居ない。

海常は男子バスケ部は強いけど女子バスケ部ははっきり言って弱い。その点立海は男子バスケ部はそこそこだが女子バスケ部は全国区である。

なのにクソみたいな理由で海常に決めるなんて一緒に戦ってきた仲間とは言え軽く軽蔑する。


まぁそんな感じで立海に知り合いはいないので新しい友達ができるか凄く心配だった。

うちは仲良くなれば本気で絡みにいけるが自分的に人見知りする方なのでその段階に到達するまでに時間が掛るのだ。誰も信じてくれないけど。


そんな不安な入学式を終えて廊下を歩いていると見た事のある後ろ姿の、いや。
愛しの清子が歩いているではないか。なんという事でしょう。

なんで後ろ姿でわかるのかって??愛に決まっているじゃん。

全力で走っていって抱きついたら嫌な顔されたけど、梓めげないっ!!!!



なんだかんだで部活へ行く時間になってしまったが清子は怪我している為しばらくは部活へ来れない様だった。
うちから見てもあれだけバスケ馬鹿なのだ。清子が部活に顔を出さなくて良いのは清子にバスケを見学させるのは酷だと判断した誰かの計らいだろう。


今度は清子と一緒のチームで部活できると思うと楽しみで楽しみで清子の居ない部活へは進んで行きたいとは思わなかった。つまり行きたくないのである。
あともっと立海制服の清子を堪能したい!!!


うちが教室で時間を潰しているのを分かっているかのように清子は“はよ行け”と連呼してくる。
清子ったら本当に優しいのね。

そんな優しい清子に兄から聞いたテニス部の事を教えてあげた。

これで面倒事の嫌いな清子はいくら同じ格付けをされてるテニス部だからといって自分からテニス部に関わろうとはしないだろう。

清子とうちのスクールライフは誰にも邪魔させないんだから!!!!



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