08.


そして早くも一年経ち、私達は4年生になりました。

「いおり――!!!ちょっと見てこれ!!この前新しく出来たお団子屋さんのみたらし団子っ!凄い美味しそうでしょ?一緒に食べようよっ!!」

『勘ちゃんっ!!食べよう食べようっ!!あでも兵助が豆腐とランデブーしててうざいから私(わたし)の部屋で食べる??私もこの前新しい茶葉を買ってきたとこだし』

「いいの?!早く行こうっ!!」


今では尾浜君こと勘ちゃんと久々知君こと兵助とは大の親友である。

まだ他人と関わる際に少しばかりの抵抗と人見知りはあるが、以前よりは随分とよくなった方だろう。


それと、私の委員会の委員長は5年い組の立花仙蔵先輩である。
なんでも今年の6年生は人数が少なくて作法委員会へまわす人材が居なかったとか。

そんな仙蔵先輩を身近な先輩として見てきた私は良いように揉まれ随分と成長したようだ。

性格と言葉遣いが随分と悪くなったようである。

勘ちゃん曰く“あの人は人格改変まで出来るのか、末恐ろしい先輩だよね”。
本当である。


今日も今日とて忍術学園は平和だ。





(9/13)
前へ* 目次 #次へ
栞を挟む