短編(krk) | ナノ


『いい加減にしろお前等』

ビクッ
咋に驚いた奴が二人、表情だけに留めた奴が一人、気付いてた奴が一人。ほんと木吉怖い。

「先輩。いいとこだったのに止めないでください」

『そのまま帰れないで気まずい思いしながらお前等の4P見てろってか??そういうことだったのか??』

何その拷問耐えられない。

「4Pじゃありませんダブルセックスです。仮に先輩でも僕以外の男に火神君の体を好き放題させてたまるかですよ」

ツっこむとこそこじゃねぇよ。

既に疲れてきた五十鈴だったが自分の帰宅と伊月の帰宅が掛っているのだ、引くわけにはいかない。

「にしてもこの時間まで先輩が残っているなんて珍しいですね。僕等覗く為に待ってたんですか?イヤラシイですね先輩」

なんかあらぬ疑い掛けられたんだけど。シバいていい???

『ちげえよ鍵当番だよ。誰が楽しくてお前等のセックス見てなきゃいけないのさ目ざわりだよ』

というかお前等の興奮材料にしかならないではないか。

『そういうわけだから練習しないなら帰れ』

「困ったなぁ、どうしよう日向。俺の股か「ちょっと黙ろうか木吉」?????おお」

ねぇ木吉君。私セックスとか言ってるけど一応女の子だからね??股間がじゃねぇよ言わせねぇよ?!!

「先輩困ってるし帰んぞ黒子―」

「仕方ありませんね。今日は可愛い火神君に免じて引いてあげますよ」

勝ったのにこの敗北感、なんだこれ。
イラっとするんだけど殴っていい??

この後マジギレして黒子に殴りかかっている五十鈴を全力で止めてる伊月と火神が居たのは言うまでもない。

ごめん二人共。
でも一発位殴っても怒られないと思うんだ。