勘違いかも知れなくなくなくないです。
「なぁ、聞こうと思ってたんだけど。二人って仲良いの？？」
「『そう見え（ます）（る）か？？』」
「わりと仲良さ気ではあるな」
「まぁ、嫌いな奴とは普通話さねぇしな」
私とまこちゃん先輩って仲良いのか？？
『どうなんでしょう？？』
「元々今吉さんが連れてきた人材だし」
そうなのだ。
中学の時“お前にはマネージャーとしての才能がある”とかなんとか言ってバスケ部に勧誘した揚句、使うだけ使って卒業していったのは悪童ではなくサトリだったりする。
まこちゃん先輩は基本的に私と同じような立場だったし、どちらかというと同情して優しく接してくれていたような……。
サトリが卒業した後もバスケ部に残ったのはまこちゃん先輩が居たからだったりするし。
『……あれ？？なんで私達ってこんなにいがみ合っているんでしょう？？』
「俺が知るか」
あれ？？
あれれ？？？
「あれじゃね？？花宮が霧崎入ってラフプレー始めたからじゃね？？」
おい。ラフプレーしてるって認めちゃって良いんですか原さん。
『いや、別にそれはまこちゃん先輩が勝手にやってることなんでどうでもいいんですけど』
「どうでもいいんかい」
関係ないし。
あ、でもサトリに仕掛けなかった辺り“まだまだだな”とは思った。
『思い出せないんですけど』
「俺も高校入って秋位に会った時からこんなノリだったからラフプレーの所為かと思ってたわ」
『ああ、確かサトリと三人で会った時ですよね』
「ああ」
『』
「」
『「それだ」』
『確かまこちゃん先輩に会う前にサトリと合流して……その時に何か言われて“は？花宮ざけんなブチ殺”って思ったことは覚えてる』
「優子ちゃん物騒ｗｗｗｗｗｗ」
「つーことは花宮に対して怒っているわけじゃないんだな？？」
『まぁ……そうなりますかね？？』
今吉この野郎に何言われたか覚えてないけど。
「じゃあもうよくね？？はい仲直りー」
なんか軽くないですかね？？
私達一応険悪な仲なんですけど。理由もよくわからないけど。
『』
「」
『……はぁ。私はサトリ締め上げ計画にノッてくれるのなら仲直りで構わないですよ』
「そんなの喜んでノるわ。つーかなんか上から目線だな」
『あらそうですか？？』
「あ、一個訂正。お前がうざいのは前からだわ」
『まこちゃん先輩が厭味系男子なのも昔からですね』
「うっせ」
『お前もな』
「あ、それはデフォルトだったのねｗｗｗもう俺ツッコまないｗｗｗｗｗｗ」
「仲良き事は美しきかな」
「古橋どうした？？大丈夫か？？」
「いや……ちょっと目が痛い」
「それな、疲労だわ。俺もこの茶番見てたら目が痛くなってきた」
山崎さん失礼ですね。
あと、仮にも悪童。その悪童の友情が美しいわけないでしょう。見間違いです。
とりあえず悪童花宮まこちゃんとは仲直りというか休戦することにしました。
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