遭遇


「よぉ、また会ったな」

『さっきぶりですね。会いたくなかったですけど』

「……」

『……』

交流会の後夕飯を食べてお風呂から出てきた所で花宮真と愉快な霧崎と鉢合わせしました。

目が合ったからって近寄ってこなくていいと思うの。
ポケモンバトルも吃驚ね。

「花宮振られてやんのwwwww」

「花宮に突っかかってくる女も珍しいな」

いいえ、いいえ。

『語弊がある様なので訂正させてもらいますが突っかかってきたのは私じゃなくて悪童ですよ』

「それもそうだな」


「でもめずらしいよな。花宮に媚びねぇ女」

『なんで私が悪童ごときに媚びないといけないんですか??そんな面倒なことする位ならサトリ先輩に奇襲仕掛けた方が楽しそうです』

「花宮がちで嫌われてるwwwww」

「うっせぇ原!!俺の方からお断りだバァカ!!」

つーかなんなのだよこいつら。
折角さっぱりしたのに。お風呂入り直してこようかしら……。

『ところで何の用ですか??ご用がないならお風呂に入りたいんですけど』

「あれ??風呂上がりじゃないの??」

『どっかの悪童先輩に会ってさっぱりしたのが台無しになってしまったのでもう一度入り直してこようかと』

「お前ほんっとうにムカつくな」

『お褒めに預かりまして光栄ですわまこちゃん先輩』

「……」

『……』

「死ね」

『お前がな』

「ねぇこいつ等怖いwwww」

「この状況で呑気に寝てられる瀬戸も十分怖ええけどな」

失敬な。
あと瀬戸さんに関してはもう怖いとかのレベルでなく、病気の域だと思いますよ。
一度病院で診てもらうべきです。

『私からしたら霧崎のラフプレーの方が怖いですわ』

「思ってもいねぇ癖によく言うわ」

『思っていますとも。もし万が一海常バスケ部に怪我でも負わせようものならどうしてやろうかしら。ああ恐ろしい』

どういう方法が一番苦しませられるか考えなくてはいけませんね。
やられたらやり返す。基本でしょ。

「この場合恐ろしいってセリフは俺等が使うべきものだと思うんだけどwwwww」

『ああ自分が恐ろしい』

「言い直してくれてありがとう」

『いえいえ』

「つーか俺等より優子ちゃんの方が性格に難有りなんじゃないかな」

『そんなことありませんよ。気のせいです』