「それで何故優子が海常のマネージャーをやっている」

ついにこの時が来ました、別に待ってなかったわよ。

190越えの身長も手伝って見下ろされてる感ハンパなくて怖いし。

『これには深い訳があるのよ……一言で表すと民主制だったって訳』

「そうか…………まあお前だしな、そんなことだろうと思ったのだよ」

双子っていいよね。説明を省略しても理解してくれるのだもの。まじ便利。


「いやわかんねぇよ?!!!なんで会話成り立ってんの??もしかして真ちゃんエスパー??!!!」

……これが普通の反応だよね。
でも双子って結構わかり合えちゃうものなのよ。

「そんなわけないだろう。優子は多数決でマネになったようなのだよ。要は拒否権がなかったと言うやつだ。」

『でも今はやって良かったって思ってるよ。』

これは本心だったりする。

初めは頼まれたからちゃんとやるみたいな一種の責任感からやっていた仕事も今じゃあ部員の役に立ててると思うと楽しくて仕方がないのである。


ほんと男マネやっててよかった。

「成る程ね、優子ちゃん」

『ところで高尾君や、君ホークアイ持ってるんだって??』

「おー。そうだぜーー」

『そっかー、すごいねーーー。でも、お風呂出てから冷えタオルで目の周り冷やした方がいいよ。疲れ溜まってるみたいだし、このままだと近々両目充血のえっぐいことになるよ』

「え、え??どゆこと???」

「優子は見ただけで怪我の度合いが分かるのだよ」

「なにそれすっげーー!!!」

『まぁそういうことだからちゃんと冷やすんだよ』

「了解―――」

正確には両目激痛の痛みに耐えるオプション付き充血ってやつ。

想像しただけでもホラーだからね。

えっぐい顔見たくないしな……回避出来てよかったわ。


『真太郎は相変わらず徹底しているようね。怪我のけ文字もないわ。』

「フンッ。俺は人事を尽くしている、当り前なのだよ。」

でしょうね。知ってた。

『怪我はそうだけど先輩に迷惑かけるなよ??』

「かけてなどいない」

『嘘つけ』

「ついていないのだよ」

『一日我が儘3回とか普通ないから。』

「………善処する」

『改善しろ馬鹿もの』

「ぎゃはははははh!!!真ちゃ………怒られて………ぎゃはははh!!!!!!!!!」

……ちょっと高尾君、そんな笑うところあった????

確かにしょんぼり真太郎とか君からしたらレアなのだろうけど……ねぇ?

秀徳の先輩方は何故か感動しているし(というかいつから居たの)

「優子―――――!!!そろそろ帰ってらっしゃい!!!!門限守らないなんてお父さん許しませんよ―――!!!!!」

………なんか遠くで森山先輩が叫んでるのだけど、やめてよ恥ずかしいじゃないの。

あといつからお父さんになったんですか森山先輩。


まぁここはノッておきましょうか。

『そんなわけでお父さんが呼んでるし戻るね真太郎。高尾君もまたね』

「おーー。またなーーー」

「ああ」