男前男バスマネージャー
『笠松せんぱーい。』
昼休み、森山と部活の事とか月バスがとうとかまあくだらない話をしていたところに優子が来た。
ここ、3年の教室な。
『今日の部活のことなんですけど………』
「ああ……なんだ??」
入部してからあまり日は経ってないが部のために全力で頑張ってくれているこいつを信頼しているしもっと話したいとも思っているのだが、女が苦手な俺にとってそれは難易度が高いというか……まぁ難しい話なわけだ。
って言っても他の女よりは話せるようになったんだけどな。俺的にすごい成長だと思う。
『黄瀬のアホんだらが今日は部活に来ないということなので色んな意味で静かですし練習内容変えてみてはどうかと思いまして、ちょっと考えてきたので見てもらえますか?』
……こいつと少し話すようになってわかったことだがおそらく黄瀬のことが気に入らないんだろう。理由は解らないが。あと口が悪い。普段俺等に敬語なことも手伝って敬語に暴言が混ざった時とか余計に怖い。
「ああ」
渡された資料を森山とぱらぱらめくって見るがよく考えてある。
「おい森山。お前はどう思う。」
「あーすごい考えられてて良いと思う。」
「優子。今日はこのメニューでいこうと思う。さんきゅーな。」
『いえいえ、先輩方のお役に立ててなによりです。それでは失礼しますね。』
なんてーーのかあれは。
「なあ…笠松。優子ちゃんってなんか男前だよな。」
そうだそれ。
男前男バスマネージャー
(3年の女の先輩にずっと見つめられてたんだけどなんで??)
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