隣の席がデルモになりました。


私、緑間優子は4月より海常高校の生徒になりました。

基本的に髪の毛以外で目立ったことはない(と本人は思ってる)ので変に目立たないよう三年間過ごしていきたい。


………と思って、いた。のだけど………入学して数カ月後の初めての席替えでその席替えのせいで、(同じクラスというだけでも不本意なのに)黄瀬君と隣同士になってしまった。

この席目立つ、まじ晒し者、公開処刑、女子の目怖い。

「緑間さん、お隣さん同士よろしくっス!!」

『ええ、よろしくね黄瀬君。』

当たり障りなく接してそれ以上関わらないつもりで頑張ろうと思います。

「あと知り合いに緑間っているんで優子ちゃんって呼んでも良いっスか??」

………別に構わないけれど慣れている感がムカつく。

『良いよ。』

あとこいつが言ってる緑間は多分真太郎のことだろう。
何故気付かない。緑間で緑の髪の奴なんてそうそう居ないぞ????


やはり真太郎が言っていた通り彼は馬鹿なのだろうか?

天は二物を与えなかった………か。そうか平等の精神だな素敵。


まぁこんな感じで席替え初日は乗り切ることができた。無事。






だが神は私を解放してくれなかった。

それどころか静かに暮らすことさえさせてくれないなんて。
……そんなの今の私が知るはずもない。