「蔵ってさー四天宝寺のエロ担当?」

「は?」


久しぶりになまえが俺の家に遊びに来た。
ずーっとなまえは俺の家に遊びに来てくれへんかったから、すごく楽しみにしとった。
なのに、なのにやで?
なんでこんな質問されるんや?
正直色々把握できひん。


「ちゃうの?」
「ちゃうとか、それ以前の問題やろ。どこで覚えてきたんやそんなの」
「メールでそんな話になった」
「誰とメールしたん?」
「立海の仁王」


あいつ…。次あったときは軽くフルボッコにせなあかんやろか。


「なまえはどう思うん?」
「当たってるんとちゃう?やって、口癖エクスタシーやし、キャラソンも中学生の歌う歌やないもん」
「別に俺が自分で作ってるわけや無いで」
「最初はさ、蔵ってものすごくクールで見た目どおりの王子様みたいな人や思ってたんよ」


別にそのイメージは間違ってへんで
俺めっちゃ王子様やん


「でもさ、口癖とキャラソンで若干イメージ崩れたよね」


別に俺悪ないで。

誰や、なまえに、可愛い可愛い俺の彼女にこんなこと教えたんのは。
そういえば仁王とメールしてこの話になったって…
なまえにこんなこと教えたことも許せへんけど、なまえとメールしたことも許せへんぞ。
マジしばいたろか仁王。


「ちょっと、蔵?ウチの声聞こえてるか?」
「当たり前やろ?地球の反対側にいてもなまえの声なら聞こえるで!」
「いやドヤ顔されても」
「ホンマなんやけどなあ…」
「それよりさ、蔵って四天宝寺のエロ担当やろ?」
「なんか言い方さっきとちゃうんやけど。確定してへんか」
「だって他にエロを担当できる奴がおらん」


…まぁ、そうやけどな。


「そんなわけで決定な」


スッキリしたー!と清々しい笑顔を浮かべるなまえ。
いや全然スッキリしてへんねんけど。


「ちなみに、やで?」
「ん?」
「なまえは、俺がエロ担当なの嫌なんか?」
「全然。だって色気があるのはええことやん。蔵はウチの中ではまだ王子様やで!」



イメージって大事



「俺イケメンに生まれてホンマよかったわー」

「そうやなー」

「王子様やなかったらなまえに会えなかったかもしれへんしな!」

「そうやなー」

「なんや謙也、さっきからそれしか言ってへんで」

「うっさいわ!さっきからなんやねん!自慢か!」

「ラブラブやでー」

「うっざ!」



* * *
後半収拾付かなくなってどうしようかと。
結果がこれです。
何を目指したのか、正直自分でもわからないのです。

閲覧ありがとうございましたー!
2012.01.16

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