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そんな会話をしていたらいつの間にやら22時。

会社の噂話もいいけどいい加減終わらせないと非常にまずい状況になってしまった。





「やっばいよ!本腰入れないとだよ!」

「俺はもう終わるから先帰るぞ」

「えっ!!?いつの間に!!!」

「お前は口ばっか動いて手止まってたかんな。アホ」

「ちょっとー、あたしの分も手伝ってよー!!!」



話しながらでもちゃんと作業をしていた如月の要領の良さが羨ましい。







「はぁ…やる気がおきない。もう帰りたい」

「おい」

「如月手伝ってよー」

「お前全然終わってねぇじゃん!何やってたんだよ!」

「何って、アンタとしゃべってたんじゃん」

「……お前と話しながらやった俺がバカだった」

「あー、また眠くなってきた」




会話が一区切りついたところで再び睡魔が…。






「また眠気が吹っ飛ぶような話をしろってか?」

「眠い」

「おい、寝んなよ」



デスクに顔をつけて居眠りスタイルな私の頭をバシッと叩いてきた。
痛いじゃないかコノヤロー。



でも眠気が勝ってしまう。
我ながらなんて我儘な私。




そんな睡魔と葛藤している私の頭上で「…しょうがねぇな」とまた溜め息交じりな声。





「何!?まだ何かあたしの知らない面白い話ある!?」

「絶対誰にも言うなよ?」

「そんな極秘情報!!?言わない言わない!!絶対誰にも言わない!!」

「ここだけの話だかんな」

「うんうん!」



「営業の如月、事務の相川のこと好きらしい」



「…へ?」




営業の如月…コイツ
事務の相川…あたし



………。





「えぇーーっ!!!?」

「目、覚めただろ?さっさと残り片付けるぞ」




動揺しまくりの私なんてお構いなしで作業を始める如月。




これは私の眠気を飛ばすための嘘ですか?

それともマジですか?


目、覚めるどころかこれじゃ眠れなくなるじゃないの!!



ねぇ、ちょっと…っ!



ここだけの話、で片付けないで!





とりあえず終わり(え)









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