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思わず「え!!?」と驚きながら振り向いた。





すると私のすぐ後ろで高校生の男の子が女の子に声をかけていた。

下り電車の子達。





なんだ

私じゃないのか




と、お約束な展開に少々肩を落としつつ


私はその高校生二人をひっそり眺めた。







「え?」

「あ、いきなりスミマセン」





おやおや…

驚き気味…ってか引きつり気味な女の子に怪しまれないよう必死に謝ってるよ少年。







「その制服S女だよね?俺M校なんだ」

「そ、そうですか…」

「え、えっと…可愛いよね」




おーいおい、イキナリすぎじゃない?
って、最近の高校生ってそんなもん?







「…そ、そうですか…?」



あー、やっぱり女の子引いてるわコレ。






「そうですよ、可愛いッスよ。俺いつも可愛いなーって見てたんですよ」

「……はぁ…」

「携帯番号教えてもらってもいいですか?」





えーー、ちょっとマジですか!!?
もうケー番聞いちゃうんですか!!?
早すぎじゃないですか!!?
だって女の子引いてるっしょコレ!!!



つーか名前すら名乗ってないじゃんコイツ!!!







と、あまりにもガン見していたものだから少年と目が合ってしまった。



私は慌てて視線を逸らした。




あー、こわっ!!


“何見てんだよ”

って言われたらマジ怖いよ!!!



ってゆーか…




あの少年カッコイイなぁ…





………。



……ハッ!!!






男子高生がカッコイイとかって私相当病んでない!!?




まずいって!!!これまずいっしょ!!!




やばいやばい…。





『間もなく電車がまいります―、』




ホームに響くアナウンス。


私がいつも乗っている上り電車が来てしまった。





チッ、告白全部見れなかったか…。



気になる…と、どうしても我慢できずに電車に乗る前に振り向いて二人を見た。




すると携帯を向き合わせていた。




えぇぇ!!?赤外線してんのアレ!!!




番号交換しちゃってるよ!!!




あの微妙な雰囲気でどうしたらその流れに!!!?






……あぁ…若いって凄いね…。



その行動力羨ましいよ…。






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