M@iN様から頂き物3 | ナノ

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 ぼくらはずっと友達さ!
「なぁ白馬・・・リア充っていつ爆発するん?」

「服部ぃ、それ俺と新一の前で言う?」

昼食時、僕らは学校を抜け出し、ファーストフード店にてたむろっている。
探偵の癖に、と思われるかもしれないが、探偵だって人間だし、そもそも職業からして個人情報握ってるんだから割愛してほしい。
そんなこんなで、僕、服部くん、工藤くん、黒羽くんの四人は、いつもこうして昼食を摂っているのだ。
で、なぜ服部くんがこんなことを言い出したかというと。
あえて僕から言わせてもらうとしたら、この一言だろう、服部くんは悪くない。

「なぁ新一ぃ、俺ポテト食いたいー」

「たく、自分でとれよなー・・・・・・はい、あー」

「あーんっ!」

思いっきりハートマークを飛ばし続けてる我が友達は、いま、僕らにとってはただの公害だ。
指に油がつくとシェイクの紙コップを握れないからと、黒羽くんは工藤くんに自分に食べさせろと言い出した。
その時点でぶん殴ってやりたい衝動に駆られていた服部くんだが、ヒートアップした二人(というか主に黒羽くん)に現在爆発寸前だ。
そしてその分で壊した店の修繕費は、全て僕と工藤くんへいくのだろう。

「はぁ・・・」

「イラつくやろ?」

確かにイラつく。僕がこの状態ということは、服部くんはもう限界だろう。
ガタガタと机を揺らしながらも必死に耐えている服部くんに、むしろ僕は愛着すら沸いてくる。

(とにかく、早く二人が服部くんの異変に気づいてくれればいいんだけど・・・)

「なんだよ服部。どうかしたのか?」

図ったようにかかる工藤くんの声。
なんもないわーと不貞腐れる服部くんになにかを感じ取ったらしい。
ああ、と笑うと、ポテトを一本差し出して、言った。

「はい、あーん!」

・・・・・・へいブラザー、いまあったことを冷静に、冷静に話そう。
服部くんの機嫌は急上昇。黒羽くんは反比例して急降下、そして沈没。
俺にも「あーん」は言ってくれなかった!!と嘆く黒羽くん。
たしかに、あーん、ではなく、あー、だったけれど、この際どうでもよくないか?
工藤くんはわけが分からないままにニコニコしている。
白馬食わないのかよー、と、僕にまでポテトを向けてくる始末。
食べないと少しずつ落ち込んでいくので、ありがたくいただく。そのうち僕は黒羽くんに殺されそうだ。

「みんな食べてぇなら言やいいのにー!」

そう笑う工藤くんは、普段見れないほどの上機嫌で。
きっと“江戸川コナン”だったころはみんなと寄り道とか、みんなと買い食いとか出来なかったからだろう。
幸せそうな彼を見ながら、僕は、今日も平和だと思った。



―――

白馬編 完



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