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あとがき

ここからは、あとがきです。
ここまで読んで頂きましてありがとうございました。

忍足侑士の連載はもともと忍足に「名前+さん」で呼ばれたいというだけの欲求のために始めたものでした。完全に見切り発車で迂闊に連載を始め、1話目を書き上げてからすぐに最終話を書き、そして「モブは一人もいない」という精神を謎に盛り込んで書き続けていました。
が、結局のところ私自身の体力が持たずモブはモブのまま終わっていってしまったような気がします。とくに年上の女の夫に関してはかなり人物像を練っていたにもかかわらず、ほとんど描ききれなかった気がします。

不倫関係である時点で、年上の女と忍足が結ばれる結末はなかったのですが、終わり方は最初に予想していたものとは大幅に異なります。
全体を通して5話以上ボツにして展開を都度変えていました。

本来書きたかったシーンや展開を盛り込むために周りを用意するほどの気力も出すことができず、結局全体的に流れが曖昧のまま、中途半端に終わってしまったのかなと反省しております。

でももともと書きたかった「さん付け」のところは十分すぎるくらい書けたので良しとしましょう。
プロットやメモもかなり作ってはいたのですが、あまり活用しきれず(作る意味よ…)結局のところその場の思い付きで色々と進めてしまったように感じています。

初めの方なんかはまだまだやる気満々の状態で書いていたので、物語の後半で回収しようと思いながら一つ一つのセリフや物象にすべて意味(背景)を持たせて書いていました。
だったら最後まで納得いく形で書ききりなさい、という感じではありますが、どうしても体力が続かないというか。勢いで思いっきり突っ走るタイプなので、コツコツ地道に積み上げていくのが非常に苦手。
完全に短距離タイプです。
すると、連載として開始してから時間が経てば経つほど持久力がもたなくなってきてしまうんですね。非常に情けない限りです。

本当はどんなことが書きたかったのか、どんな展開を想定していたのか、色々あったとか言いつつも今ある形がこの連載の形なのでそれはそれで良いということにしましょう。

ありがとうございました。

2021.4.27. 綾瀬

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