短編 | ナノ



hypnotic poison_


「シャワー借りるで」

行為後の感慨もなくそそくさと寝室を後にした彼の後ろ姿を見送る。
シャワールームの扉が閉められ、少し後に続いてシャワーが出される音が遠くに聞こえる。

面白くない。
何がシャワーだ。私の匂いを全身にまとえばいい。
どんなに洗い流しても無駄だよ。
家に帰ってからこの香りで私を思い出せばいい。

脱ぎ捨てられた彼の衣服に香水をそっと振りかけた。





▽短っ。
タイトルはヒプノティックプワゾン。かの有名な甘いバニラの香りです。
正直プワゾンの香りは強すぎるかなと思いましたがまあいいでしょう。バニラの香りを漂わせて一人電車に揺られる財前。
個人的な裏設定としてはこの財前くんはセフレちゃんにドはまりしててしっかり惚れてます。
それでもあえて割り切った関係のフリを続けているやつです。



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