短編 | ナノ



insensible_



一糸乱れないままベッドに横たわって、隣にいる幸村の手を自分の首元へ導く。

黙って天井を見据えているその目が何を捉えて何を考えているのかは読めない。

「このまま精市に殺してもらえるなら私も生まれてきた意味があるかも」

息を漏らして笑った彼が私の上に馬乗りになって首にかけた手に少し力を籠める。

「本当、君は馬鹿だね」

唇を塞がれて、視界を奪われれば永遠にも感じられる静寂が訪れた。






▽感覚を奪われてinsensibleだし、そんな子供騙しが無意味でinsensible




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