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短編更新(不二、柳生)
2021/02/16

作品ページのあとがきにもあげましたが、これは書いていた長編の一部になります。

書き始めてそう時間は経っていませんが、完結はなかなか難しいなと思ったのと、これはやはり個人のノートに留めておこうと思い、サイトには上げない方向で行こうと思ったので一部だけ抜粋して成仏。

不条理な不二周助。もはやサイコなのではないかという思考回路ですが、彼は彼なりの論理があるはずです。

書いていたお話はやっと1万5千字辺りを超えた程度で、書いている時間を考えるとかなりペースが遅いです。気取った文章で書いたからというのと、内容に凝りすぎているというのが原因かと思います。ただ、気取った文章で書くのは結構好きなので楽しかったですし、どちらかというとそういう文章の方が自分に近い感覚があります。

お話の内容としては、不二のことが忘れられない女子が柳生比呂士と平凡な幸せを掴み取るというものでした。
柳生の日常的なフラットな居心地の良さと、不二の非日常的な激動の愛情を対にして色々進めていました。
とにかく柳生との時間は誰もが味わう日常の温かさを重視して、不二との時間は初恋のような一生忘れられない恋のような、こちらもまた誰もがきっと経験したことあるであろう色褪せない恋をイメージして書いていました。

10年以上の時間が経って、再び不二にかき乱される中でも最終的には、柳生を選ぶオチにしようと決めています。
不二のことが忘れられなくてもいいから傍にいてくれという柳生の残酷さだったりとか、自分だったらこんなの許さないのにとか何とかふざけたことを言いながら女の子の人生に再び干渉してくる不二の傲慢さが書きたかった。

そして不二周助に泣いてほしかった。不二を泣かせることと、不二をずっと想いながら柳生と結婚して世間一般でいう「幸せ」を手に入れる女の子を書くことが目的でした。
幸せってなんなの?ということ。世間で言われている所謂幸せの薄っぺらさを批判する意味もあったりして。
そして何となくですが、そういう軽薄な幸せが一番似合う男が柳生比呂士な気がしました。柳生自身それが薄っぺらい実態の伴わない幸せであることを理解しつつ、それで世間体を保つ、みたいなところ、ありそうかな、と。

こうして内容を書き出してみると、話の内容としてはまあよくあるのかなという感じではありますが、自分の捻くれ具合が如実に表れていますね。
このサイトに来ていただいている方はもうお気づきかと思いますが、私はそういう捻くれたものが大好きで、自分の一番好きな作品にしたいと思って少しずつ書いていました。
大事だなと思って書くとやはり進まないものですね。これからもこっそり大事に書き進めていきたいと思います。

自分で勝手に決めていたことですが、この長編が完結してサイトに上げることが出来たら一旦区切りにして書庫化しようと思っていました。
短期で突発的に色々書いていて、ありきたり感が否めなくなってきたのを自分でも感じていて、自分の書く話が中々につまらないなと思うようになってきたので。
ただ、肝心のこの話が中々進まないのでいつか叶ったらば、という程度の気持ちで進めていこうと思います。
何かをダラダラ引き延ばして続けるということができない性格で、驚くほど0か10かの極端な性格なのでさっさと色々なものに区切りを付けたいんですね。
しかしまあ世の中そう上手くはいきません。

これからも突発的な妄想を書き連ねてあげていきたいと思います。
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