new | ナノ


つづき
2021/10/28

続きで書きたかったのは現在進行形で彼女の夢主視点。

なんやかんやで結局幸村とその昔の彼女(前話の夢主)がうわきっぽくなってるの(うわきとは断定しない。断じてしないけれど、周りから見ればただの仲良し、彼女から見れば限りなく濃いグレー、本人たちの精神構造は真っ黒みたいな関係)を察知した彼女が誰にも気が付かれないまま失恋しながら、別れずに付き合い続ける話。

惨めで残酷な話を想定していたけれど、なんだか書けそうもないのでこんな展開だけ書いて消化。

彼氏の気持ちが自分に向いていないことに気が付きながらも、黙って知らんぷりして付き合い続けるなんて、とてつもない精神的自傷行為だと思います。
捨てられたくないという気持ちと、それでも自分の隣に幸村がいてくれるなら良いという気持ちだけが彼女を立たせてくれる。幸村の“彼女”は自分だという自意識だけが救い。

でも本当は「私を見て」って言いたいし、「私のこと本当は好きでもなんてもないくせに」って糾弾したいのに、そんな勇気はない。
ボロボロに泣きながら「お願い、行かないで」って言いたいけど、そんなことを行動に移してしまえば幸村がいなくなってしまうかもしれないと恐れている。別にいなくならないのに。

ちなみに幸村とその元カノも別に今のパートナーと別れたりしないし、今更その人と別れてお互いくっつくほどの行動力も勇気もない傍迷惑で狡い最低なカップル。

今あるそれなりの幸せを手放して、最高の幸せを手に入れられるか、はたまた何もかも失ってしまうかというギャンブルができない男と女。

三者三様で一歩踏み出せない、臆病な3人の物語。

精神的浮気なんていうのもあるし、それってやっぱり今の彼女(彼氏)が大変不憫だなあと思って、ぜひ書きたかった。

一緒にいたい人と、一緒にいるべき人って一致しないのが世の常。


更新復活したかったのに、やっぱり全然書けないやーい。
comment (0)



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -