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ありがとうございました!
2021/05/28

ここから先は何となく書きたくなった独り言です。

―――

なんでここで辞めようと思ったのかって明確な理由がないんですよね。
飽きたわけでもないし、嫌になったわけでもない。

ただメリハリがない中で続いていくという状況が非常に苦手というだけなんだと思います。

ここで終わりっていうラインを自ら強引に引いてそこに状況を無理矢理合わせていく、くらいの方が居心地がいい。
そもそも終わりを以ってしてサイトとして完成するっていう謎の理念の元に立ち上げたので(?)、更新停止でようやくスタートくらいの気持ちです。

いや、それは言い過ぎましたが、でも本当に、元からサイトは自分で自分の話を読みやすくするための書庫を目的にしているので、自分の気に入るお話が上手く書けなくなってきた中で更新を続ける意味はないと思っています。
そもそも開設1ヶ月ちょいをすぎた辺りでもう書きたかったことは書いたはずだし、それ以降はノリと勢いと惰性だったので…。
誰も気に入らないかなーって思いつつも誰かが気に入ってくれるかも…?なんて淡い期待を胸に秘めながらアップすること自体がちょっとズレてるし、人が好きかどうか気にしながら更新する事ほど面倒なことはない。
面倒な事は大嫌いだけど、気になるもんは気になる。だったらそんな微妙な話上げなきゃ良い。面倒事は根本から断ち切る。というわけで更新停止!

でもやっぱり書いてて楽しいんですよね。
好き同士が結ばれて一緒に困難を乗り越えて絆深まる、そんな話もいいですが、私はやっぱり好き同士がお互いを好きなまま遠ざかるのが好き。

元からひねくれた性格なので、生きとし生けるもの何事にも終わりがあると思っていて、それは人同士の関係性にもあると思うんです。

どんな人同士であろうとも、何かしらの関係を持っている人同士はいつかその関係が途切れるだろうって。

切っても切れない縁なんて親子関係くらいなものでしょうか。それだって出生の関係だけであって、「親子」という関係性においては絶対に切れないなんて言い切れない。

でも私が言うその関係性の終わりは、終わるだけじゃなくて新しい始まりも内包していたりします。

例えば仲の良かったクラスメイト。
卒業して疎遠になるけれどずっと親友であり続ける。
そういう人との関係性は時の流れと共に柔軟に変化し続けていると思うんです。
そしてどういう形であれ、どこかでずっと細い糸でつながり続けている。
それが本当の友人関係だと思うんです。

4年も5年も会わなくても、時々連絡を取り合うとか。近況報告をしあうとか。

昔みたいにいつも一緒にいれないのは寂しいけれど、それぞれが自分の人生を歩みライフステージを歩み、別の誰かと新しい関係性を構築する。主流はあくまでもそっちで、細いけど頑丈な糸で繋がった友人は裏で繋がりあっている。

ただそれって極々少数の友人だけで。

私たちが人生で出会う多くの人との関係はそう長くは続かない。

恋人ってその最たる例だと思うんです。

惹かれ合って、結ばれて、誰よりも深い関係になって、他の人には見せない姿も見せ合う。
でもいつか終わるんです、どういう形であれ。

結婚して生涯添い遂げる、というのもあるでしょう。美しい話だと思います。

でもそれはそれで恋人関係の終わりであって、延長かもしれないけれど、もう恋人なんかとはかけ離れた関係。

そしてじゃあずっと想い合う、好き合う、もしくは誰かを想い続けるって何かなって考えると。
多分恋人関係にならなかった人とか、恋人から発展できなかっただと思うんです。
つまり完璧に関係性が途切れた相手。

一晩だけを共にした人、私の方を見向きもしなかった人、一度は深い関係になったのに今やその人がこの世に存在しているのかも分からない程遠くなった人。

そういう人への想いって一生消えないと思うんです。

それこそ恋人から関係性を進展させた生涯のパートナーがいようとも。
心のどこかではその人のことが忘れられない。
そしてそれこそが恋慕なのかなーなんて。
言い方を変えればそれは執着だけれど、恋し慕うことって、執着と変わらないと思うんです。

だから私が今まで書いてきたお話、どれもすべて幸福なんですよ。みんな。

不毛な関係だったり、結ばれない関係だったりするけれど、彼らは一様に幸福を感じていたはず。
そしてその一時の幸せを噛み締めて、平凡な日常に戻る。

一見幸せを手放してしまっているように見える、でもそれこそが実はずっと幸せであるための手法なんじゃないかなー、なんてね。





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