「おはようございます」
「はよざいま…幸村さんだ!!」
「ふふ、みょうじさん久し振り」
「お久し振りですー!先週の日曜に久し振りに幸村さんヘルプで来たって聞いて!」
「うん。その日休みだったんだよね、みょうじさん」
「そうなんですよ。会えなくて残念だなぁって思ってたんですけど…今日もですか?平日だし昼以外暇だと思いますけど…?」
「じゃあ俺帰ろうかな。ホールみょうじさんだけになるけど」
「え!店長は?」
「熱で倒れたって今日の明け方連絡あってね。俺に白羽の矢が立ったみたい」
「まじですか」
「うん」
「因みに幸村さん、キッチンの子、1人バックレたの知ってます?」
「あ、聞いた聞いた。いるんだね、そういう人も」
「ってことでキッチン、今日ライン減ってます」
「え」
「急だったから代わりに入れる人いなくて、本当は店長がキッチンしつつのホール予定だったんです。多分幸村さんに白羽の矢が立ったのはホールとキッチン両方いけるからですよ。バイトはどっちかだけの人が殆どだから」
「ってことは俺がキッチンしつつのホール?」
「です」
「それは聞いてなかった」
「キッチン1人、ホール1人、マルチ幸村さん1人の計3人。もしかしたら昼時一瞬ヤバイかもしれないですけど多分いけますよ、頑張りましょ〜」
「ふふ。うん、頑張ろうね」
「平日、昼でも超がつくレベルで暇な時多いし!」
「うん、それはそれで問題だけどね」
飲食店マネジ幸村さんとバイトガール
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エリアマネージャーでも店舗に立てちゃう飲食業界のマルチ加減かっこいい。