「……っは!!今何時!?」
「あ、なまえ。おはよう。今は0時10分…」
「もう年越してるの!?私いつの間に寝てたの!?」
「え?23時半過ぎくらいかな。…ふふ、可愛かったよ。うとうとしてるの」
「見てないで起こしてよ精市…!」
「たまに、こくってなりながら」
「だから起こしてってば…もう…!一緒に年越そうと思ったのに」
「俺はなまえと年越しした気分だよ」
「私からすると精市と年越してた、の過去形になるんだけど」
「ふふ。来年は寝てたら起こしてあげる」
「絶対ね」
「うん、多分ね」
「え、なんで絶対じゃないの…」
「寝てる君が可愛くて、起こすの忘れなかったらって意味……なんでそんな悲しそうなんだい、なまえ?」
「び、びっくりした…!別れてなかったらね、とか言われるのかと思った…」
「あぁ、それもあるな」
「え!?」
「ふふ、冗談だよ」
「あぁ、もう…」
「新年早々いい反応が見れて良かったよ」
「新年早々からかうのはやめて…」
「でもそんな不安あるんだ?」
「…あるよ。私より素敵な人なんて溢れてるし」
「俺がどれだけなまえのこと好きか、まだ理解してないのかい?」
「いや、それは去年に十分思い知ってるけど。それとこれとは別じゃん」
「そっか。じゃあ今年はもっと愛してあげるよ」
その不安もなくなるほどに。
幸村と年越してた