「買い物付き合わせちゃってごめんね?」
「いいえ。貴女が楽しそうだと俺も同じ気分になります」
「そ、そう?(年下とは思えない…)でも雑貨屋は流石に…」
「あ、なまえさん。これ、」
「?わあ、かわいいペンダント…絵画みたい」
「本当ですね、なまえさんが着けたら可愛い」
「い、いやこの花の絵のペンダント自体がかわいいって言ってるんだよ?」
「ふふ、わかってますよ。でもその花…紅花はなまえさんによく似合うと思って」
「そ、そう?ありがとう精市くん(本当に年下とは思えない)」
「俺がプレゼントするって言ったら、着けてくれますか?」
「え!?う、うん、勿論着けるけど買ってくれなくて大丈夫だからね?わたし自分で買うし!せっかく精市くんバイト頑張ってるんだから」
「なまえさんに使えなかったら何の為にバイトしてるかわからない」
「(…年下じゃないんじゃ…)」
「それにこれは、俺から贈らないと意味がないんです」
「え?」
「ねぇ、なまえさん。プレゼントしてもいいですか?」
「…じゃあ、甘えちゃおうかな」
「ふふ、嬉しいです」
「それはわたしの台詞だよ。でもなんで精市くんからじゃないと意味がないの?」
「紅花の花言葉、知ってますか」
「ううん。素敵な言葉なの?」
「そうですね。俺にとっての貴女を表すのにピッタリなんです」
“特別な人”、この言葉を貴女へ贈ります。
年下彼氏の幸村
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ふんわりとした雰囲気のままぐいぐい来る幸村くん、年下と侮るなかれ。さん付け呼びも素敵だと思う。