(リチャードが変態。許せる方のみどうぞ)





新しい称号が手に入った。しかも衣装チェンジ。「見えるか見えないか…それがグッとくるぜ」…何のことか全く分からないけど、嫌な予感しかしない。それにしても長すぎる。絶対付けたくない。だけどオールマスターを目指しているから、ぐぬぬ…どうするべきか。

「名前。この称号、衣装チェンジなのね」
「…うん」
「あら?称号変えないの?この前まで、「うおおー衣装チェンジの称号、なんで俺のだけ手に入らねえんだよー!ふんぬう!ふんううううう!」とか言ってたじゃない」
「言ってねえよ」

何キャラだよ。珍しいシェリアのボケに突っ込みながら、自分の服を見る。完全防御。長ズボンだから脚すら見えない。手だって長袖に軍手。露出は顔だけ。…そこ、作業服って言うな。

「今の服動きやすいし別に着替える意味ないし」
「駄目だよ名前!君以外はみんな衣装が変わってるんだよ!?」
「どこから湧いた。つーかリチャードだって衣装変わってないじゃん。あ、そもそも王子は称号で変化する衣装すらありませんでしたねプププ」
「失敬な。fでは僕にも衣装チェンジ称号があるんだよ」
「へーどうでもいい」
「ぐぬぬ…興味すら示されてない。ところでその格好は前から気になっていたんだけど萌えないよね。作業着?」
「そうね。軍手は取ったらいいんじゃない?」
「ぐぬぬ…シェリアにまで言われてしまった。じゃあ軍手取ってみるよポイ」
「大して変わりがないわね」
「いや大きく変化したよ。ふふ、名前の生の手。ふふ」
「それで名前、それはどういう称号なの?」

スルーしたよシェリアさん。まあ確かにここはスルーすべきだよね。うん。スルーだスルー。リチャードが君ならスルーしないよねみたいな目で見てきてるけどスルーだスルー。というか私が一番彼をスルーするべきだし。うん。

「なんか変な名前なんだよ」
「変な名前?見せて…あ、うーん…でもこれってただのミニスカートのことじゃないの?」
「ミニスカート!?」
「うわ、割り込んでくんなよ王子」
「ミニスカートは好きだよ、脚が見えるし!名前の生脚か…ふふ」
「い、いやあああ助けてシェリア!」
「ごめんなさい名前、私もリチャード陛下に賛成だわ」

え、まじで。
何でだシェリア、みたいな目で彼女を見ると貴女に女の子らしくしてもらいたいからよ、と。形から入れってことかい。
シェリアが味方に入ったことで調子に乗ったのか、リチャードが私の腕を掴んできた。

「そうだよ名前。君は可愛いのだから、作業着じゃなくて生脚の方がいい」
「作業着じゃなくてスカートの方がいい、だろうが!いや、まあそう言われても気持ち悪いけどさ!」
「さあ名前、さあ!」
「助けてシェリア!」
「貴女に逃げ道はないわよ!」

二人に挟まれて無理矢理称号を変えられた。その後称号を付け替えることは許されず、リチャードに主に下の方を見られながら過ごしたのは言うまでもない。



ミニスカートは好きだよ、脚が見えるし

(名前、戦闘のときにパンツが見えてるよ、グッジョブ!)
(…もういやだ助けてアスベル)
(え?い、いや…あの…)
(知ってた?アスベルもよく君のパンツチラ見してるんだよ)
(い、嫌だああああ!)
(待ってくれ名前!…リ、リチャード!)
(ふふふふふ)


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